学部概要
Outline

国際教養学部の教育方針

国際教養学部入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)

千葉大学国際教養学部が求める入学者

国際教養学部では、「つねに、より高きものをめざして」という千葉大学の基本理念に基づき、既存の学問分野単独では対応が困難な地球規模で生起する複雑な問題群の解決に寄与すべく、グローバル社会・現代日本・地域という複合的視点から国際理解と日本理解の双方を備えた上で、俯瞰的視野、多元的な視点でものごとを考え、日本独自の視点から課題を発見・解決し、当該解決策を世界に発信することができる人材の育成を目的としています。このような人材を育成するために、次のような入学者を求めています。

 現代社会を生きていく人間として欠くことのできない国際的、倫理的、知的な素養を備え、さらに向上させていこうとする熱意を持つ人
 本学部での修学について強い好奇心、関心を持ち、問題について自発的に探究し、問題解決の能力を主体的に高めていこうとする意欲を持つ人
 文系と理系の別や人文社会科学、自然科学、生命科学の学問分野の垣根を越え、修学に必要な基礎学力として十分な知識・技能を持つ人
 英語力をはじめ、言語について優れた運用能力を持つ人

入学者選抜の基本方針

本学部の教育理念・目標に合致した学生を選抜するために、以下のとおり入学者選抜を実施します。なお、後期日程での試験は実施しません。
1.一般選抜
(1)前期日程
 大学入学共通テストの成績(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)、個別学力検査(国語または理科、数学または地理歴史、外国語(英語))の成績及び調査書の内容を総合して評価します。
2.特別選抜
(1)総合型選抜
 課題論述、集団面接、個別面接、提出書類(自己推薦書、学びの履歴書及び調査書等)の内容及び大学入学共通テストの成績(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)を総合して評価します。

入学までに身に付けて欲しいこと

幅広い好奇心と探求心を持ち、世界と日本で起きている出来事に関心を持つとともに、興味を持ったことを自ら調べ、考える姿勢を育ててください。そして、様々な領域の読書等を通じて、世界には多様なものの見方、考え方があることに触れてください。さらに、学校・地域・社会のなかで様々な活動に参加し、周囲の人たちとコミュニケーションをとることを通じて、人と関わることの楽しさと難しさを経験してください。 将来、国際的に活躍するための基礎力として、国語(日本語)と英語(外国語)の語学力はもとより、理系・文系を問わず、各教科の基礎学力をしっかりと身に付けてください。

国際教養学部教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

「自由・自立の精神」を堅持するために

  • 学生が自主的に自己の学習目標・学習課題を設定し、向上心と向学心を持ってその達成に取り組む学習態度、またそれを支える主体的な学びに基づく学習技法を修得することが可能となる教育を提供します。
  • 自己の良心と社会の規範を尊重し、高い倫理性をもってグローバルな社会のなかで異なる価値観をもつ他者とともに行動できる姿勢と能力を涵養します。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」を持つため

  • 人文社会科学、自然科学、生命科学の諸領域を混合し、その観点から世界の現状を理解するグローバルな視野を育成します。
  • 世界における日本の役割を理解し、地球社会の持続的な発展のために積極的に関与する人間となるため、社会的な学びを重視した教育機会を提供します。

「普遍的な教養」を涵養するために

  • 多様な文化・価値観、社会や人類が直面する地球規模の課題に関する普遍教育科目と専門科目を教育課程に含めます。
  • 人文社会科学、自然科学、生命科学の諸領域を俯瞰的に理解し、特定の専門領域にとらわれない幅広いものの見方を修得するための教育を提供します。

「専門的な知識・技術・技能」を修得するために

  • 地球的視点から、人間、社会、自然、環境、地域、文化、生命を理解し、人類や社会が直面する課題を認識して、その課題解決に取り組むための教育機会を提供します。
  • 人文社会科学、自然科学、生命科学の諸領域を俯瞰的に理解し、グローバルな課題と地域的な課題の解決のために、それらの知識を活用することができる専門的技能を提供します。

「高い問題解決能力」を育成するために

  • 「課題から出発して、それに必要な問題領域を探究する」という本学部のコンセプトを達成するために、さまざまな社会的課題に具体的に取り組むことができる知識・技術・方法を修得できる教育を提供します。
  • グローバルな社会、日本、地域のなかで現実に生じている諸課題の解決を具体的に考え、実行することができるための教育を提供します。
  • コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、チームワークやリーダーシップの養成を目指した教育を提供します。
  • 情報通信技術の活用を含め、必要な情報を適切に収集する方法を修得し、それを実践に移すとともに、効果的かつ適切に情報を発信する能力を育成する教育を提供します。
  • 英語による議論や発表の実践を通して、多様な価値観を理解し、学修の成果を世界に発信することのできるグローバルな人材を育成します。

国際教養学部学位授与の方針(ディプロマポリシー)

千葉大学国際教養学部は、以下を修得した学生に対して、学位を授与します。

「自由・自立の精神」

  • 自分の課題を明確に理解し、自己の成長に向けて、向上心と向学心、またそれを支える学習技法を修得したうえで、主体的に学び続けることができる。
  • 自己の良心と社会の規範を尊重し、高い倫理性をもって行動できる。

「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」

  • グローバルな視点から世界の諸課題と世界のなかの日本の役割を理解し、地球社会の持続的な発展のために、社会の中で自分の能力を積極的に役立てることができる。

「普遍的な教養」

  • 社会や人類が直面する地球規模の課題を人文社会科学、自然科学、生命科学の諸領域の知見を踏まえて俯瞰的に理解したうえで、多様な文化・価値観を尊重しながら、諸問題に対して自分自身の主体的な認識を持つことができる。

「専門的な知識・技術・技能」

  • 人間、社会、自然、環境、地域、文化、生命の現状と課題を幅広く理解し、グローバルな課題と地域的な課題の解決のために必要となる専門的知識・技術・技能を獲得するとともに、それらを課題解決に活用することにより、新たな価値を創造し、社会のイノベーションにつなげることができる。

「高い問題解決能力」

  • 「課題から出発して、それに必要な問題領域を探究する」という本学部のコンセプトに照らして、適切に課題を設定することができ、自らの力でその課題を探求し、解決方策を考案したうえで、その成果を適切に発信することができる。
  • ・外国語を含むコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、チームワークやリーダーシップを発揮して、さまざまな社会的課題に主体的に取り組むことができる。