国際教養学部の沿革
千葉大学国際教養学部は、グローバル化によって生起する地球規模の諸問題や現代日本において地域社会が抱える少子高齢化等の諸問題の双方に対処するとともに、その課題の解決策を世界へ発信して我が国のプレゼンスを高めるグローバル人材を育成することを目的に、千葉大学の41年ぶりの新しい学部として2016年4月に新設されました。国際教養学部は、総合大学である千葉大学の特色を生かして人文社会科学・自然科学・生命科学の学問分野を混合した特定の専門領域に限定しない新たな教育課程を構築するとともに、レイトスペシャリゼーションとアクティブラーニングによる課題解決型教育の推進、卒業要件として留学の必修化、学生一人一人が設定する課題やニーズに応じたテーラーメイド教育と教育支援専門スタッフであるSULAによる学修支援など、千葉大学の教育改革のパイロット学部として新しい取り組みを取り入れました。国際教養学部の取り組みは、2020年には大学全体の教育改革プランである「千葉大学グローバル人材育成”ENGINE”」に反映され、千葉大学の全員留学の導入等の大学全体の教育改革につながっています。
学部開設以来、国際教養学部は多様な授業科目を配置し、カリキュラムと教育プログラムを常に見直すことを通じて教育の質を高めるとともに、様々な留学プログラムを開発することで学生の国際的な経験を促進しています。近年では、高大連携事業の推進やセルフデザインギャップタームの導入など、地域との連携や学生主体の活動も活発に行われています。
千葉大学国際教養学部は、これからも未来のリーダーを育成するための質の高い教育を提供し、人材育成の役割を果たしていきます。
年表
2014年7月1日 | 教育研究評議会の審議、役員会の承認を経て、学長を委員長とし、理事と全学部長等で構成する「教養学部創設委員会」、教育担当副学長を室長とする「教養学部創設準備室」を設置 |
2014年9月 | 千葉大学が文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択。同事業の構想調書において「新教養学部の設置」を明記 |
2015年3月31日 | 「千葉大学国際教養学部設置計画書」を文部科学省に提出 |
2015年8月27日 | 文部科学省より国際教養学部の設置を可とする回答 |
2016年4月1日 | 国際教養学部が新設 第1期生90名の学生とともにスタート 小澤弘明教授(副学長)が初代学部長に就任 |
2016年4月8日 | 国際教養学部開設記念シンポジウム「-グローバル千葉大学の新生-」を開催 |
2016年6月 | 国際教養学部 開設記念研究シンポジウム『流動化する社会と移民たちの戦略 -教育・キャリア・生活-』開催 |
2017年3月 | 「日本学」への教育的アプローチに関する教育研究シンポジウム『今、教育の場で起こす「日本学」―「国際日本学」の再考―』開催 |
2017年4月 | 国際教養学部棟の供用を開始(総合校舎8号館を改修) |
2019年 | 国際教養学部棟が、日本サインデザイン賞(SDA賞)入選 |
2019年 | 平成30年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業~米国等との大学間交流形成支援~」に採択され、「COILを使用した日米ユニーク・プログラム」として、COIL JUSU(Japan U.S. Unique)Programを開始 |
2020年3月 | 第1期生が卒業 千葉大学国際教養学部同窓会「紫友会」設立 |
2021年 | 国際教養学部棟、国際アワードsilver賞を受賞 |
2021年 | 令和3年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業 メニューIII インテンシブ教育プログラム(II BEAT)」採択 |
2022年3月 | 千葉県立八千代高等学校と高大連携事業に関する協定締結 |
2022年3月 | 学部ロゴマークの決定 |
2022年4月 | II BEATとして3つのモジュールコーススタート |
2022年4月 | 大規模なカリキュラム改革を実施 3年次セルフデザインギャップタームを開始 |
2022年12月 | セルフデザインギャップタームの特別プログラムがスタート |
2023年2月 | シンポジウム『多分野を総合する力を育むイシューベースの教育と課題解決型人材育成』開催 |
2023年4月 | 和田健教授が第2代学部長に就任 |
2024年1月 | シンポジウム『ターム制の効用と問題点-メリハリをつけた学期制の可能性-』開催 |
■ロゴマーク
ロゴマークのコンセプト
学部名Collage of Liberal Arts and Sciencesの頭文字「CLAS」を重ね、円形(地球)にシンボル化しました。縦横無尽に交わり、伸びるラインは「文理融合」「自由」「新たな価値の創造」を意味しています。