学生の声
「自分だけの学び」ができる環境
4年 Y・N

私は、音楽と社会の関係性に興味を持ち、特にどのように日本でジャズが受け入れられてきたのかということを研究しています。
アメリカで誕生したジャズは日本でも広く人気を集め、今や私たちの日常の音楽となっていますが、その歴史を見てみると、「人種」や「正統性」に関する多くの議論がされてきたことが分かります。
卒業後は大学院に進学し、ジャズの歴史を研究する中で、「多様性」の社会における文化の在るべき姿を考えたいと思っています。
この研究に興味を持った一つのきっかけが、海外の学生と双方向のコミュニケーションを取りながら学習するCOIL型授業です。イェール大学の学生と日米の文化交流について学ぶ授業の中で、沖縄ジャズの歴史を研究する学生と出会い、授業外でも交流するようになりました。異なるバックグラウンドを持つ学生と交流することで、ジャズという文化を多角的かつ批判的に見ることができ、新たな発見に繋げることができました。
国際教養学部では、多様な専門領域を持つ先生方の助言を受けながら、自分の興味を自由に探究できる環境が整っています。既存の分野にとらわれない「自分だけの学び」を一緒に実現してくれるような学部だと思います。
実践の中で育まれる学びと出会い
4年 H・T

私が国際教養学部を選んだのは、高校三年生の時に将来の目標が明確でなかったため、幅広い分野を学ぶ中で自分の関心を見つけたいと考えたからです。実際にこの学部での学びを通じて地域活性化に関心を持ち、国内外のさまざまなプロジェクトに参加してきました。例えば、千葉県の特産品開発プロジェクトでは、地域資源の活用方法を模索し、地元の方々との意見交換や試作品づくりに取り組みました。さらに台湾では、地域づくりに関する活動に参加し、多国籍チームの中で協働しながら地域振興のアイデアを発表する貴重な経験も得ました。
こうした実践的な取り組みを通して、国際的な視点と地域に根ざした視点を行き来しながら学ぶ力が養われたと感じています。特に現地に赴き、地域の人々と直接関わりながら学べる機会が豊富であることは、この学部ならではの大きな魅力です。また、多様な興味や背景を持つ学生が集まっており、互いの関心や価値観を尊重し合いながら学び合える自由で開かれた雰囲気があるのも心地よさを感じる点です。国際教養学部での学びは、自分の世界を広げ、関心や将来像を少しずつ形にしていく大きな一歩になるはずです。皆さんもぜひ、多様な学びの場を通じて新たな可能性と出会ってください。
学問を超えた自由な活動ができる場所
3年 K・S

僕は3年の現在、Student SULAという国際教養学部生(国教生)の学びを応援するオフィシャルサポーターをしており、その活動の一環として国教生同士の情報共有や交流を促進させるための学部イベントを多く企画しています。その1つに様々な国教生をゲストとして呼んでラジオを収録する「すうらじお」があります。国際教養学部の学部棟にはラジオブースがあり、本格的な機材も揃っているため、それらを用いて収録し1年生から4年生の学部生全員に加えて教員の方々にも聴いていただいています。
また国際教養学部では学部棟を使って自主企画イベントを開催することができ、そこで僕は、学生が他の学生や教員に向けて自分の趣味や経験を授業にして伝える「Zの知らない世界」というイベントも主催しています。「コーヒーの世界」や「ペルー民族舞踊の世界」など、様々な興味関心が交叉する国際教養学部において主催する側としても多くの学びがあります。さらにこの授業を国際教養学部志望の高校生にも聞いてほしいという希望から、8月に開催される「国際教養学部オープンカレッジ」の中で開催することになりました。これは国際教養学部の特色ある授業の一環で行っており、今はこの開催に向けて企画・実行に力を入れています。
国際教養学部には様々な設備やサポートがあり、授業以外にも様々な活動に取り組むことができます。皆さんも入学した際には多種多様な活動への参加やイベントの企画などに挑戦してください。